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【2023海外研修体験記】vol.1 商学部第二部 光嶋顕介さん(アメリカ・オレゴン大学)

私の海外研修体験記をここに記します。

主に、プログラムの内容、滞在地の現状や思い出、海外研修による自身の変化、海外研修を希望する方へのメッセージの4つについて記していこうと思います。

最初にプログラムの内容について簡潔に述べたいと思います。

私は商学部の海外交流ゼミナールというプログラムを使い8月30日から9月13日の2週間、アメリカのオレゴン大学とシアトルに滞在しました。このプログラムはグローバル人材育成を目的とした福岡大学商学部の独自のものですが、英語が今は苦手だけど海外に興味があって勉強する意欲がある人にはとてもお勧めできるプログラムです。

次に、滞在地の現状と思い出について述べたいと思います。

オレゴン大学は緑に囲まれた自然溢れる場所にありました。近くの繁華街まではバスで10分ほどの距離でしたが、閉店している店舗が多かったように感じます。人の行き来もあまり盛んではありませんでした。

講義について触れると、私たちはオレゴン大学で1週間近く講義を受けました。講義は全て英語で行われ、主にプレゼンの手法についての学びを深めました。全て英語での講義のため、聞き取ることに必死で理解するのは二の次でした。それでも数日講義を受けていると自然と耳が慣れていき、担当教員が何を伝えたいのかを少しずつ理解することができるようになりました。また、理解し難い単語などは他の言葉に言い換えたり、より深く説明してくれたりと受講しやすいように配慮をしてくれました。オレゴン大学では学生から教員までさまざまな人たちと話し、遊び、学び、楽しむことができました。あまりに楽しい日々で気づいたらオレゴン大学を発つ日となっていました。

オレゴン大学を発った私たちはポートランドへ行き、株式会社日立ハイテクと米国ポートランド日本領事館を訪問しました。株式会社日立ハイテクでは、半導体の製造から販売の過程や設備投資の重要性についてお教えいただきました。次に訪れた米国ポートランド日本領事館では領事館の仕事内容や昨今の世界情勢による小麦の日本への輸入についての影響などをご教授いただきました。双方とも専門的であり、現今の企業動向や国際情勢による日本領事への影響と対応の難解さを知ることができました。大学の講義を受講するだけでは知り得ないとても貴重で興味深い話であったと感じました。

その後、私たちは列車に揺られながら夜7時にシアトルに降り立ちました。列車から見える夕日は息を呑むほどの美しさでした。次の日は昼からシアトルの街を散策しました。昨日とはまた違う潮風が香るシアトルの街並みはYouTubeでは体験することのできない、美しい楼閣と路上でゾンビのように立ち尽くす人による怖さが共存していました。日本ではあまり経験することができない、目の前に広がる光景に興奮と危惧を憶えたことは今でも鮮明に残っています。

このような、オレゴン大学とシアトルでの経験は、衆目を意識する必要はないという事と行動を起こす重要性という点で私の考えに変化を齎しました。

アメリカに着いて数日間は過剰に周りの目を気にして英語を話すことを躊躇い、また綺麗で正確な発音でなければいけないと、英語での会話に対し後込みをしてしまうことが何回かありました。しかし、周りに友達がおらず相手に自分の意見を伝える必要がある場面に遭遇した際に、綺麗でも正確でもない発音でしたが、しっかりと相手の目を見て私の意見を述べることができました。日本語が通じず、右も左も分からない土地に行くことで行動を起こす重要性と周りの目がいかに私にとってさほど重要ではないかということを理解することができました。

スマホやパソコンの画面から多くの情報を知ることができる今の世の中でも、私はやはり今回のプログラムに参加する意義は十二分にあったと感じています。画面上ではなく現地で体感することにより本当の意味で理解ができると今の私は考えます。

大学生という時間的価値は何物にも代え難いものであり、その1つの行動が自分の人生を大きく変えることがあります。ぜひ、難しそうでもワクワクする挑戦をしてほしいです。これを私の海外研修体験記を読まれている方へのメッセージとします。

授業風景(ブレイクタイム中のピザ)
4人で囲んだお手製の食卓
シアトルの夕日
ガラスにポーズ

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