【2025海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.12 吉田宗太郎さん(商学部経営学科3年次生)
アメリカのオレゴン州ユージーンとワシントン州シアトルでの生活は充実したものであり、自身を成長させる素晴らしい機会でした。
期待と不安を胸に日本を出国し、アメリカに入国すると不安が一気に押し寄せました。なぜなら、周りから聞こえてくる言葉が英語であると理解できるものの、何と言っているのかを理解するのが難しかったからです。日本で聞いていた英語とスピードが全く異なり、入国審査でも何度も聞き返しました。しかし、今考えるとこの不安こそ自分自身の成長の糧になったと思います。
オレゴン大学での授業はすべてが英語で行われ、グループワークや自分の意見を発表する形式でした。最初は、先生から求められている問いを正しく聞き取れているかの不安や英語で自分の意見を伝えることに対する緊張からなかなか挙手ができない、声が小さくなるなど消極的な行動が目立ちました。しかし、自分がアメリカに来た意味、このゼミナールに応募した理由を考えると、徐々に手が上がり大きな声で発言することができました。また現地の学生と話す機会やtutorによるキャンパス内の散策などの時間もあり、交流の楽しさと自分の英語力の現在地を知る良い機会でした。
授業以外では、農業や配給のためのパッキングのボランティアをしました。農業では、特に日本とアメリカの野菜のサイズの違いに驚きながら現地の方と作業をしました。配給のパッキングでは直接ホームレスの方に会ってご飯を配給するといったことは無かったもののパッキングするご飯の量の多さから、ホームレスの方の人数の多さを考えるいい機会となりました。また現地の方になぜこのボランティアをしているかを聞くと「自分がやりたいから」と回答していました。このようなボランティアは日本ではあまり行う機会がなかったので、新鮮かつアメリカでのボランティアに対する考えを知ることのできる貴重な時間でした。
ボランティアや授業がない時間には、大学内でスポーツをしたりダウンタウンを散策しに行ったりと充実した時間を過ごせました。現地の学生とスポーツをすると、すごいプレーが出るたびにみんなで大盛り上がりするといった場面があり、その場で知り合った人とも盛り上がれるスポーツの凄さを知ることができました。ダウンタウン散策では、街中を歩きながら気になる店に入ったり、カフェで休憩したりしました。この散策で私が感じたのは、値札に書いてある値段をドルから円に変換して考えない方がいいということです。アメリカはやはり物価が高いため円にして考えがちですが、この考えをしたせいで私は買えばよかったと後悔した場面が数回ありました。確かにお金の管理は大切ですが、一期一会と考え購入することも必要だと考えました。
研修の終盤ではオレゴンを離れ、シアトルを訪れました。シアトルでは、MLB観戦からMLBとNPBとの規模の違いを感じて驚いたり、スターバックス1号店やPike Place Marketを訪れるなど観光をしました。シアトルでも現地の人は優しく、一緒に写真を撮ってくれたり、私の拙い英語でも理解してくれようとしっかり話を聞いてくれました。
この研修で私は、自分の英語力の現在地を知ることにより、もっと英語を勉強しないといけないという焦りを自覚することができました。また、食の違いや考え方の違いなどから、日本とアメリカの違いを比較し、感じるいい機会になりました。
最後にこのゼミナールの関係者、メンバーが1人でも欠けるとこの研修は成功しなかったと思います。改めてすべての方々に感謝申し上げます。
来年受講を希望される方の役に立てれば幸いです。また、今後受講を希望される方にとって、確実に人生の大きな転機になります。



