【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.11 門脇華乃己さん(商学部貿易学科3年次生)
私は8月9日から25日までの17日間、海外交流ゼミナールの一員として、アメリカのオレゴン州ユージーンとワシントン州シアトルを訪れました。
オレゴン大学はアメリカ合衆国オレゴン州ユージーンに本拠地を置く州立大学です。大学の敷地内には野生のリスが見られるほど自然豊かで、ボルダリング場、美術館、自然史博物館など、さまざまな施設がありました。これらの、日本ではあまり見られない光景を目にして、「アメリカに来たんだ」という実感が湧きました。
オレゴン大学での授業は英語でのディスカッションが中心でした。先生が文化の違いや環境問題などのテーマを提示し、その結論や解決策をグループで話し合うという形式です。最初は先生の話している内容が聞き取れず、授業についていくのが精一杯でした。しかし、授業を重ねるうちに耳が慣れ、少しずつ理解できるようになりました。授業の最終日には、それぞれが留学で学んだことや成長したことについてプレゼンテーションを行いました。
この留学で授業以外に特に印象深かったのは、オレゴン大学に来ていた他国の学生とハイキングをしたことです。お互いの文化について話す中で、日本の文化について知っていることがあるか尋ねたところAKB48を知っており、さらにインドネシアにもAKB48の姉妹グループとしてJKT48があることを教えてくれました。一緒に「恋するフォーチュンクッキー」を踊ったことは、とても楽しい思い出です。
また、私がオレゴンで過ごす中で最もお気に入りだったのは気候です。気温は25℃前後と8月とは思えないほど涼しく、乾燥しているため汗をかいてもべたつかず、とても過ごしやすかったです。朝晩は日本の11月末のような寒さで、長袖が必要でしたが、空気が澄んでいてとても心地よかったです。加えて、現地の人々の温かさも魅力的でした。バスでウォルマートに行った際、帰り道がわからなくなり尋ねたところ、一緒にバスに乗って目的地まで案内してくれるとても親切な方がいました。目的地に着いた後、その人に遊びに誘われたのは驚きましたが、これも良い思い出です。また、バスの中で「いい服だね!」と話しかけてくれたり、降りるときに運転手へ「Thank you!」と大きな声で感謝を伝える光景にも、日本とは異なる人々の温かさを感じました。
オレゴン州で約2週間過ごした後はシアトルを訪れました。大学のあるオレゴンと同じアメリカでも、街や人の雰囲気が全く異なっていることを肌で感じました。たとえば、マリファナを吸っていると思われる人を見かけたり、道にガラス片が落ちていたりと、日本では絶対に見ることのない光景に驚きと少しの恐怖を覚えました。その中でもシアトルの一番の思い出は、メジャーリーグの試合観戦です。日本のような応援団はいませんでしたが、電光掲示板に「Charge!」と表示されると、観客が一斉に叫んだり、「Let’s go Seattle!」と言いながら手拍子をしたりと、初めての体験ながら大いに盛り上がり、とても楽しかったです。
この研修を通じて、私は「やってみること」の重要性を学びました。英語が話せなくても身振り手振りや表情を使って伝えようとする努力をすれば、思っている以上に相手に伝わり、自分自身の成長になるかもしれないと気づきました。初めての海外で、どんな人たちと過ごすのか、楽しめるのかなど最初はたくさんの不安がありました。しかし参加したことで、日本では絶対にできない多くの経験をすることができ、さらには新しい友人とも出会うことができました。この17日間は、私のこれまでの大学生活において最も充実し、大切な思い出となりました。