© FUKUOKA UNIVERSITY 学部ニュース

HOME > 学部ニュース > プログラム > 【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.10 植木遥大さん(商学部経営学科2年次生)

【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.10 植木遥大さん(商学部経営学科2年次生)

 私は8月9日から25日まで、アメリカのオレゴン州ユージーンとワシントン州シアトルを訪れました。この2週間は、人生で最も充実し、濃密な時間を過ごした期間でした。

 私がこのプログラムに参加した理由は、日本では得られないさまざまな価値観に触れるためでした。アメリカを訪れて特に印象的だったのは、一人ひとりが自分自身の価値観を強く持っていることです。日本では個々の価値観を持っていても、集団的な思考に流されやすいと感じます。それに対し、アメリカでは自分の意見をはっきり伝える文化が根付いていることを実感しました。こういった現地でしか得られない貴重な経験をし、異文化に触れることで、自分の視野が広がったと感じます。

 私は英語が得意ではないため、渡航前にある程度の準備をしました。しかし、現地で本場の英語を聞くと、最初は何を言っているのかほとんど分からず、理解するのに必死でした。オレゴン大学の授業は社会問題をテーマにディスカッションを行うものでした。最初は苦戦しましたが、難しい単語が出てきても、先生が分かりやすい言葉に言い換えてくださったおかげで、徐々に理解できるようになりました。その後も授業を重ねるうちに耳が慣れ、次第に聞き取れるようになり、自分の成長を実感しました。後半ではプレゼンの表現方法を学び、実際にプレゼン資料を作成して発表しました。最終発表では、参加メンバー全員の気づきや発見を共有し、非常に充実した授業だったと思います。

 授業外では、さまざまな課外活動にも参加しました。中でも最も印象に残ったのは、Eugene Missionという施設でのボランティア活動です。この施設は、薬物やアルコール依存症、ホームレスの方々が社会復帰を目指すための支援を行っていました。施設の説明を受ける中で、アメリカ特有のホームレス問題や日本との違いを知り、大きな衝撃を受けました。施設の方が「日本のようにホームレスの数を少なくしたい」とおっしゃっていて、他国から見ると日本はホームレスの数が少ないという印象を持たれていることに驚きました。ボランティアの方々は慣れない私たちに何事も丁寧に教えてくださり、その温かさに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 また、その他の自由時間には現地の大学生とバスケットボールやサッカーをしたり、ラウンドワンでボウリングを楽しんだりしました。授業後にはダウンタウンを訪れたり、映画館で映画を観たこともよい思い出の一つです。ロボットが題材の映画を観ましたが、字幕がないため内容を理解するのが難しく、自分なりにイメージを膨らませて楽しみました。ただ、上映中、一度も現地の方と笑うタイミングが合わなかったのは不思議な体験として心に残っています。

 プログラムの最後の2日間は、ワシントン州シアトルで観光しました。スターバックス1号店を訪れたり、MLB観戦を楽しんだりしました。オレゴンとはまた違った都会ならではの雰囲気があり、少し怖さも感じましたが、最高の思い出となりました。

 この研修を通じて、私は文化や価値観の違いを肌で感じることができました。また、現地の方々の温かさにも触れることができました。最初は自分から行動することに自信がなく、他のメンバーに助けられる場面も多くありましたが、最終的には自分から積極的にコミュニケーションを取れるようになり、大きな成長を実感しました。振り返ってみるとこのプログラムは、自分自身を見つめ直す貴重な時間でもあったと思います。

 プログラムを通して出会った16人のメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。海外研修中の2週間、家族のような温かい時間を一緒に過ごせました。また、支援してくださった岡先生、福岡大学の職員の方々、そして現地の皆さまにも心から感謝申し上げます。来年度このプログラムを受講される方の参考になれば幸いです!

自然豊かなキャンパス
修了式の様子

みんなで楽しくバスケ!
アメリカのラウンドワンでボウリング

関連ニュース