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【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.9 古川友眞さん(商学部商学科3年次生)

 私は2024年8月9日から25日までの17日間、オレゴン大学への海外研修に参加しました。現地では、日本では体験することのできない貴重な体験をすることができました。それらを幾つか紹介したいと思います。

 オレゴンに行く前は自分の英語力に自信がなかったので、どこまで通じるのか、また、異なる文化に馴染めるのかという心配がありました。その一方で、今回の研修でアメリカに行かなかったらその先、自分自身で行くチャンスはないだろうと思ったことに加え、新しい環境での生活に挑戦したいという気持ちが強かったため応募しました。

 滞在期間中、講義はもちろん全て英語で行われるため、初日の授業では先生の話す英単語を聞き取るのに精一杯でした。最初の授業は社会問題についての資料をそれぞれが読み、グループディスカッションを行うものでした。現地の先生は私たちが理解できるように話してくれるので授業の回数を重ねるごとに聞き取ることに慣れ、何を話しているのかわかるようになりました。知らない単語が出てきても、自分なりに予想して理解しようとする力がついたと思います。自分の考えを英語で表現するというのはとても難しくも新鮮な経験でした。後半の授業は、プレゼンテーションでよく使われる表現やその流れなどを教えてもらいました。最後には2週間で体験したことや学んだことをまとめて一人一人プレゼンテーションを行い、修了式で締めくくられました。

 授業の他には様々な地域活動をする時間がありました。例えば、ホームレスの人たちや経済的困窮や薬物依存などで社会から疎外された人たちの社会復帰を支援する施設でのボランティアなどです。その施設の成り立ちやそのような生活になってしまった背景なども学ぶことができました。政府からの支援はなく、地域の人たちの募金や支援などで賄われており、社会保障体制が整っている日本のような国にしたい、という話も聞きました。施設に送る食品の仕分けや農作物の収穫を手伝う経験を通して、そこで働いている人たちは皆ボランティアで、人々の社会復帰を助けたいという純粋な想いや、コミュニティのつながりの強さ、互いを支え合う精神を深く感じました。また、現地のスタッフや他のボランティアの方々が私たちに対してとても親切で、文化や言葉の違いを超えた温かい交流もできました。

 自由時間には、現地のサタデーマーケットやショッピングモールを巡ったり、現地チームの野球の試合を観戦したりしました。また、現地の大学でのお世話をしてくれた学生に様々なところを案内してもらったり、サッカーやバレー、バスケットボールなどのスポーツをして交流を深めたりしました。特にサタデーマーケット(いわゆる青空市場)は、地域の人々がたくさん集まるのでとても賑やかでした。ほとんどが手作りの商品で、その商品の説明を聞いていると興味が湧き、つい購入してしまうなど、とても充実した時間でした。それから、オレゴン大学の広々としたキャンパス、施設や歴史、自然豊かな風景も、私にとってとても魅力的でした。

 最後の2日間は、シアトルに行き、有名な市場やスターバックス1号店、スペースニードルへ行きました。シアトルのような都会は人も多く、バスや電車での移動など、日本の都会と似ている部分がありました。また、MLBの試合を生で見ることもでき、とても良い経験でした。

 この17日間の体験を通じて、文化の違いを理解するだけでなく、異なる価値観を持つ人々との交流の大切さを学びました。現地の人たちは、国籍が違っても気軽に挨拶をし、話しかけてくれるので人柄や文化など見習いたいところがたくさんありました。
 さらに、自分自身の自信のなさや英語のレベルの低さを実感するとともに、失敗してもいいからもっと自信を持って積極的になるということの大切さや「もっと英語を学びたい」「英語に関わる仕事をしてみたい」という意欲も高まりました。また、研修前には関わりのなかった今回のメンバーと、日本語が通じないアメリカで一緒に協力して過ごしたことで、お互いの仲が深まり、内面について知ることができたことも何よりの収穫です。福岡大学の職員の方や先生、現地の先生、オレゴン大学の学生のサポートで、とても有意義に過ごせた海外研修でした。この経験をこれからの学びや日常生活に活かしてもっと成長していきたいと思います。

オレゴンコースト近くの街で食べたハンバーガー
ユージンミッション
授業終わりにバスケ
MLB観戦!
地元の野球チームの試合

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