【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.7 西山楓恋さん(商学部経営学科3年次生)
私は8月9日から25日までの17日間、海外研修に参加し、アメリカ合衆国のオレゴン州ユージーンとワシントン州シアトルに行きました。
オレゴン大学はアメリカ合衆国オレゴン州のユージーンに本拠地を置く州立大学です。緑いっぱいの自然豊かな環境で、大学構内には多くのリスがいました。
オレゴン大学での授業は、英語でのディスカッションがメインで行われました。ディスカッションの中で、自分の意見を英語で述べることは難しかったですが、相手に伝わったときには達成感が得られ充実感がありました。授業最終日には1人1つ、プレゼンテーションを作成し、この留学が自分の成長にどう役に立ったかを発表しました。メンバーそれぞれの学びは十人十色で、新たな気付きを得られる良い機会となりました。
授業外の時間には、課外活動として3つのボランティア活動を行いました。
1つ目は、Eugene missionです。Eugene missionはホームレスの方が有給雇用や安定した住居を得て、地域社会へ戻ることができるように支援することを目的とした団体です。施設ではベッドや食事の提供・低価格での衣料品や家庭用品の販売がされていました。ここでは、ホームレスの方々の社会復帰を心の底から願っていることが伝わってきました。私たちは衣服にサイズを書いたテープを貼るお手伝いをしました。服を買う方にサイズがわかりやすく伝わっていると嬉しいです。
2つ目は、Food for Lane Country Kitchenです。ここでは、施設や大学へ送るための食べ物をジップロックに詰める作業をお手伝いしました。大きな鍋いっぱいに作られた料理をジップロックに分けていき、これは何の料理かをラベルに書いて、ジップロックに貼り付けるまでが一つの作業です。現地ボランティアの方がとても優しく、作業の終わりには多くのスイーツをいただきました。
3つ目は、Grassroots Gardenでの農業です。ここで採れた野菜や果物の一部は先ほど紹介したFood for Lane Country Kitchenへ運ばれているとのことでした。私たちは、リンゴを小さくカットし、ジップロックに詰める作業のお手伝いをしました。作業の終わりにはリンゴジャムパンをいただきました。本当に美味しかったことを記憶しています。
授業・課外活動以外の時間にはEugene Emeraldsという野球チームの試合を観に行ったり、スーパーやダックストア、スニーカーショップでショッピングをしたりしました。さらには、バスケットボールを買って、カナダ人の家族やオレゴン大学に入学予定の新入生と一緒にバスケを楽しんだりしました。
また、オレゴンに来ていた他の国の学生と一緒にバスでOregon Coastに行ったり、ハイキングをしたりして、海外交流ゼミナール生以外の方とも仲良くなることができました。英語で伝えようと頑張っていると、相手も理解しようとしてくれて、最後には英語力が向上したと褒めてくれるまでになりました。本当に嬉しかったですし、育った環境や言語が違っても、相手を思いやることや繋がる経験をできたということは私の1番の誇りになりました。
約2週間のオレゴン大学での研修を終えた後、シアトルへ向かいました。私が1番印象に残っているのはシアトルマリナーズ対ジャイアンツの試合観戦での出来事です。ドーム内にある飲食店でポップコーンを注文しようとしたところ、売り切れているとのことで断られました。他の商品を支払い終えたとき、奥にポップコーンが用意されているのが見えたため、それを伝えたところ、スタッフの方はすぐに謝罪して、ポップコーンを無料でプレゼントしてくれました。想像を超えるサービスに日本では感じることのない海外らしさを感じました。
この研修では、単なる旅行では決してできない多くの貴重な経験をすることができました。また「一見して輝いて見える対象が必ずしも全体として輝いているのではなく、むしろその輝きは客観的な視覚や認識によって強調された一面的なものであり、実際には暗い部分も存在する」という物事への考え方の変化が生まれた濃い17日間を過ごすことができました。