【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.5 伊波颯太さん(商学部商学科3年次生)
私は、2024年8月9日から8月25日の約2週間、アメリカにあるオレゴン大学で実施された海外研修に参加しました。
オレゴン大学はオレゴン州のユージーンという都市に位置していて、自然に囲まれ、昼の時間でも気温が25~30℃くらいで、夜は涼しく気温も15℃くらいのため、日本に比べて過ごしやすい地域でした。
オレゴン大学での授業は英語でのディスカッションが中心です。少人数のグループに分かれ、担当教員であるタスカー教授が提示したお題をそれぞれのグループごとに意見を出していく形式でした。英語で意見を伝えるのは難しく、身振り手振りを使って伝えたり、言い換えできる表現や語句を探したりと、グループのみんなで工夫しながら教授や他のグループの人たちに伝えるようにしました。教授は私たちの拙い英語をなんとか理解してくれ、私たちが理解できなかったところをより簡単な表現にして言い換えてくれるなど、授業が問題なく進むよう工夫して対応してくださいました。授業の最後には一人ずつ英語で行うプレゼンテーションがあり、夜遅くまでパワーポイントを作り、英語で発表する文章を考えました。大変でしたがとてもよい思い出になりました。
授業以外の時間は農業のお手伝いをしたり、ユージーンミッションと呼ばれるホームレスの人たちが社会復帰するのを手伝う施設のボランティアをしたり、海岸にバスで行き、ハイキングなどのアクティビティに参加しました。他にも、フリータイムの時間にダウンタウンに行きショッピングをしたり、現地の映画館で映画を見たり、現地の野球チームの試合観戦等、イベントがたくさんあって充実していました。
その中でも最も印象に残ったのはユージーンミッションでのボランティア活動です。アメリカの人たちは個人主義で、それ故ホームレスの人たちのことなんて気にもしていないと思っていましたが、ホームレスが増えている現状から目を背けず、この状況から脱却するために一人一人が真剣にボランティア活動に参加していました。これは実際に現地に行かないとわからないことだと思いました。
キャンパス内では私たちをサポートするために3人のAEI Tutorsが付いてくれました。その3人は各イベントに帯同してくれて私たちが活動しやすいようにサポートしてくれました。その中の1人、ジョーダンというオレゴン大学音楽科に通う大学院生は、日本のアニメや漫画のことが大好きで、共通の話題でたくさん話をすることができました。ジョーダンとの交流は、新たな発見の連続で楽しかったです。
また、この海外研修では、たくさんの経験を通じて、様々な新しい気付きを得ることができました。例えば初めて行ったコンビニエンスストアで、店員がジャケットを褒めてくれたり、バスに乗っている年配の男性が「そのシャツいいね。どこで買ったの?」と聞いてきたりと、日本では経験したことのないことの連続でした。そこで感じたのは、完璧な英語を使えなくても工夫次第で相手に理解してもらえるということです。また、インターネットが普及している現在、海外のことを調べることや現地の様子を動画で見ることも可能です。しかし、実際に自分が体験して得られることとは比べ物にならないということがわかりました。これはこの海外研修に参加して得た1番の収穫です。
この得られたことを日常生活でのコミュニケーションやゼミなどのグループワークに活かしていきたいです。