【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.3 井手美結さん(商学部商学科3年次生)
私たち海外交流ゼミナール一行は、8/9~8/25の約2週間のプログラムを通して様々な貴重な体験をさせていただきました。
今回のプログラムには現地のオレゴン大学での授業をはじめ、地域のボランティア活動や休日のアクティビティなども組み込まれており、普段比較的インドアな私にとっては考えられないほど、短い時間の中でも濃密な経験をすることができました。
その中でも、現地で実際に文化に触れて気付いたオレゴンの魅力について記します。
まずはオレゴンの人々の温かい人柄です。多国籍国家であるアメリカならではの感覚かもしれませんが、オレゴン滞在中に出会った人々はいつも外国人である私たちを抵抗なく温かく受け入れてくれました。例えば、朝大学内のカフェテリアに朝食を食べに行くと、チェックイン作業をしてくれるスタッフや提供してくれるスタッフが必ず笑顔で挨拶を交わしてくれます。さらにはその日の服装を褒めてくれたり、また明日ね!と声をかけてくれたりと、まるでキャンパスの仲間の一員であるように会話を続けてくれます。このように朝から気分や自信を上げてくれる温かい一日の始まりが、オレゴンで感じたアメリカの魅力的な風習の一つです。
また、オレゴン大学周辺の豊かな自然やダウンタウンなどのちょっとした街が広がっているような土地の魅力もオレゴンの好きなポイントです。オレゴン大学には、いくつかの大きなグラウンドや大学のグッズが販売してあるダックストア、カフェテリアやレストランなども入っており、大学構内とは思えないほど充実した環境が広がっていました。そして、周辺には壮大な川や海岸、緑溢れる景色も広がっています。今回のプログラムには大学内でのハイキングやオレゴンコーストへのツアーも組まれていたので、休日にもオレゴンの鮮やかな景色に触れられることは自然が大好きな私にとってとても幸せな日常でした。
さらに大学からバスで少し移動すれば、ダウンタウンなどの街中にも気軽に訪れることができます。ダウンタウンには毎週土曜日に開催されるサタデーマーケットやショッピングモール、古着屋やドーナツショップなどの魅力的なお店もずらりと並んでいました。特にサタデーマーケットは地域の人々が出品する商品や食べ物が魅力的に並んでおり、マーケットを回るだけでも心がワクワクする空間で、オレゴンでのお気に入りの場所の一つになりました。少し離れて街のほうへ行くと、大きな映画館やショッピングセンターも位置しており、アメリカならではの品揃えにも心が躍りました。このようなオレゴンの豊かな自然や街の活気にも、毎日心を癒されていました。
現地でのボランティア活動を通しても、オレゴンの魅力を感じることができました。
プログラムの中で、私たちは三つのボランティアに参加させていただきました。内容は共通してホームレスの人々を援助するための活動で、配給用の食事のパッキングやその食事の材料となる野菜を育てている農場のお手伝い、ホームレスの人々が生活するためのシェルターへの訪問(ユージーンミッション)でした。どの活動も実際のアメリカのホームレスの現状を知るためのいい機会となりましたが、特にシェルターへの訪問はかなり印象的なものでした。そこではシェルターで生活する人々の実際の生活圏を見たり、加えてアメリカのホームレスの現状についての説明を聞いたりと、自分の目でリアルな現状を見ることができました。さらに政府からの支援外で地域の人々が自発的に行っている活動が多いということも知ることができ、そこで改めてオレゴンで暮らす人々の帰属意識や温かい相互扶助の精神を感じることができました。
このように、多くの魅力を持ち合わせたオレゴンという土地で、現地の人々の温かい人柄に触れ、様々な新しい体験をすることができたこの17日間は、私のこれからの人生にも色濃く残っていくような大切にしたい経験であり、自らの生き方についても改めて考えさせられるものとなりました。
そして、改めてこのプログラムに関わってくださった福岡大学やオレゴン大学の先生方、オレゴン大学で常に私たちのサポートをしてくれた3人の現役オレゴン大学生、そして共に2週間を過ごした海外交流ゼミナールの大好きな仲間たちにも、この場を借りて感謝の意を表します。



