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【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.2 岡本昂大さん(商学部商学科3年次生)

 私は2024年8月9日から8月25日の約2週間、アメリカ西海岸に位置するオレゴン大学への海外研修に参加しました。私は主に、現地での活動内容とそれを通じて起こった自身の内面的な変化についてまとめていくことにします。

 この研修に参加することを志望した当初の理由は、英語力の向上や海外での生活への憧れといった単純なものでした。しかし、日本とアメリカの文化的差異や現地の方の考え方、感情の表現の仕方など、多くの体験を通じて感じたものや学んだことは渡米前の想像を遥かに上回るものでした。帰国した今、アメリカという国に関する知識や文化的背景など、事前知識としての蓄えが足りていなかったと悔やむ気持ちが少なからずあります。しかしこの経験は、異国の文化を学ぶことの難しさを実感する素晴らしい経験に繋がりました。今回の研修は当初の予想を遥かに上回る経験をすることができました。特に物事を多角的な視点からみる能力を育んでくれたと共に、興味が意欲へと変化していくことの楽しさを教えてくれました。

 オレゴン大学での授業では、グループごとに分かれて英語を使ったディスカッションやプレゼンテーションを行いました。自分の考えを英語に変換し、相手に伝えるという一連のサイクルの難しさを再認識するだけでなく、人前での発言に恥じる気持ちを持たないアメリカならではの空気感の中、学びを深めることができました。英語のボキャブラリーを増やすことができたことと、トライアンドエラーを繰り返すことの重要性が自分の中で体験として残ったことが、現地の授業での収穫です。

 授業外でも多くの活動を通した経験をしましたが、中でも特に印象に残っているEugene Missionという施設での記録を残します。この施設は薬物中毒者やアルコール依存の方など、普通の生活を自立して行うことが困難な人が、社会復帰を目指すべくリハビリを行う病院兼学校のような施設です。施設の説明を受けながら見学をしていく中で、日本では感じることのできない特別な経験をすることができました。例えば、復帰しようと必死に頑張る方の思いやサポートしてあげたいという施設の方の熱意はアメリカの隠れた一面を見ているようで、不思議な感覚になったというのが率直な気持ちです。これらは経験として持ち帰るだけでなく、そのような現状にある国が世界には存在するという事実に自分なりの考えを持つことが大切だと感じました。

 ダウンタウンに出て街を散策する際や、現地の学生との交流を通して、アメリカ国内の人種の多様性にも驚きました。さまざまな人種の方が流暢に英語を話す姿に、最初は戸惑いました。この点は、日本とアメリカにおける絶対的な違いだと自分なりに解釈したことに加え、より一層異国の文化を学ぶことに関心を持つための、私の人生における重要な経験になったと思います。

 約2週間という短くとも中身の濃い初めての海外渡航は、私に多くの変化をもたらしてくれました。さまざまな角度から物事を捉えることから生まれる新しい感情や、現地の方の暖かさ、一期一会の出会いによる人との繋がりの大切さです。渡米前では得ることのできなかった経験を多く積むことができました。内面的な変化としては、失敗を恐れずに挑戦することや、積極的に学ぼうとすることの重要性を実感したことが経験として自信に変わったことなどが挙げられます。

 この研修で得たものを単に経験として自分の中で消化するのではなく、それを具体的なものに変換して、これからの人生の糧にしていきます。

最後の授業、プレゼンテーションの様子
2週間授業を受けた教室
Eugene Mission
夢見たステーキプレート
オレゴン大学

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