© FUKUOKA UNIVERSITY 学部ニュース

HOME > 学部ニュース > プログラム > 【2025海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.14 牧結菜さん(商学部経営学科3年次生)

【2025海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.14 牧結菜さん(商学部経営学科3年次生)

 私は、2025年8月7日から8月25日の19日間、アメリカのオレゴン大学への海外研修に参加しました。ここでは、活動内容とそこで感じたことをまとめたいと思います。

 今回の留学に参加したのは、もともとアメリカに強い憧れを持っていたからです。映画や音楽を通して触れてきた文化に実際に飛び込み、自分の目で見て感じたいと思っていました。英語力の向上や海外での生活への期待感が大きく、不安よりも新しい環境に挑戦できる喜びの方が勝っていましたが、実際に現地に到着してみると普段はインドアな私にとって想像もできないほどアクティブで、多彩な経験を積む毎日が待っていました。

 現地では大学の寮で生活しながら、SDGsやスポーツマーケティングに関する授業を受けました。特に印象に残っているのは、最終日に行われたグループプレゼンテーションです。意見を出し合う中で、商品において何を一番重視するのかという価値観の違いや考え方がぶつかることもありましたが、最終的に全員が納得できる形にまとめられた時の達成感は忘れられません。プレゼンの時に自分の考えを英語で正確に伝える難しさと同時に、異なる視点が混ざることで生まれる新しい発想の面白さを実感しました。

 授業以外でも、寮生活での交流が私に多くの刺激を与えてくれました。休日には現地の学生と一緒にバレーボールをしたり、大学内のカフェテリアでお互いのことについて話したりと親睦を深めることができました。最初は話しかけることに緊張していましたが、スポーツを通じて自然と打ち解けることができ、言葉が完全に通じなくても心を通わせられることを肌で感じました。

 また、地域のボランティア活動にも参加しました。ホームレスの方に対する支援の食事配布では、現地の人々の笑顔や言葉に触れ、自分の小さな行動でも人の役に立てることを実感し、Grassroots Gardenでの農作業では、自然と人との共存について考えるきっかけになりました。単に野菜を収穫するだけでなく、その背後にある地域の持続可能な暮らしを支える仕組みを知れたことは、SDGsの理念を体感する貴重な経験になりました。

 一方で、困難も多くありました。特に、英語のイントネーションや会話するスピードの違いに戸惑い、思うように伝わらない場面が続いたことを覚えています。最初は恥ずかしさや悔しさで口数が減っていましたが、次第に「間違えてもいい」と気持ちを切り替え、積極的に話しかけるよう心がけました。勇気を出して発言すると、相手が真剣に聞き取ろうとしてくれる。その姿勢に励まされ、自分の中で相手に伝えようとする力が育っていくのを実感しました。

 この19日間で学んだのは、語学力そのものよりも挑戦する姿勢と学びを自ら掴みにいく力の大切さでした。失敗を恐れず一歩踏み出すことが、成長への一番の近道だと気づきました。今後は、ゼミや留学生との交流イベントなどに参加したりすることで、日常の中で活かしていきたいと思います。特に、異なる価値観を持つ人と意見を交わす場面では、聞く力や柔軟な思考が磨かれることを実感しており、今回の経験を単なる思い出で終わらせず、行動に結びつけ、自分の可能性を広げていきたいです。

  オレゴンで過ごした時間は、私にとってかけがえのない財産であり、異なる文化や価値観に触れながらも、自分自身の軸を見つめ直す貴重な機会となりました。この経験を通じて得た積極性や挑戦する姿勢を活かし、異文化コミュニケーション力やチームワーク力をさらに高め、国際的な視点で課題解決に取り組む人材になりたいという考え方が変わった濃い19日間を過ごすことができました。

とれたてのリンゴ
芝生で爆睡
最終プレゼンの準備
修了式の様子

関連ニュース