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【2025海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.7  長野陽生さん(商学部経営学科3年次生)

 私は、本プログラムにおいて、8月7日から25日までの間、オレゴン州ユージーンとワシントン州シアトルで生活しました。参加してよかったと、心から思っています。このプログラムに応募した理由は、2つあります。

 1つ目は、憧れであったアメリカを訪れること。2つ目は、かけがえのない“仲間”と出逢うことです。募集説明会に参加した際に登壇していた先輩たちを見て、この人達はみんなで何かを乗り越えた時にしか出来ない強い繋がりを持っているなと感じました。

 普通の留学や研修であれば1人で行けますし、1人の方が得られる効果も高いと思います。しかし、違う価値観を持った17人の仲間と、同じ環境で過ごす。文化も何もかも違う地で、楽しいことも辛いこともみんなで乗り越える。これは、相当な機会と縁がないと、経験できるものではないし、これがこのプログラムの醍醐味の一つだと確信しています。

 アメリカでの暮らしは、毎日が驚きや感動の連続でした。見た目から個性あふれる街の人々、とてもフレンドリーな店員さん、ゴミ箱の量、ホームレスの数など、日本では見られない光景を目のあたりにしました。活動の多くは、チューターの方がついてくださり、大学内外でサポートをしていただきました。

 フリータイムではオレゴン大学の学生とバスケをしたり、ユージーンの街を探索したりと楽しく充実した日々を過ごせました。日本にも取り入れたい文化(フレンドリーな接客、温かみ、挨拶、ゴミ箱、心の豊かさ)もあり、逆に日本の誇りである文化(清潔、安全性、安定性、責任など)にも気づきました。日々の授業やボランティア活動、観光など、とても充実した日々を送ることができました。

 特に印象的だったことがあります。それは、現地の方のボランティアに対する姿勢です。自分の周りでは、社会的な見られ方や印象という見返りが行動の先にあることも少なくないですが、出逢った方々はみんな、誰かのためになることで得られる喜びが、当たり前のようにありました。心の豊かさを感じ、その精神を日本で浸透させるためには何が必要だろうと考えるきっかけにもなりました。多様な価値観に触れることができて楽しかったです。

 プログラムを通して私は、「価値」について考えさせられました。その価値とは、「信頼関係」です。値段がつかない価値です。オレゴン大学の先生と岡先生(海外交流ゼミナールの担当教員)、岡先生と自分達、福岡大学とオレゴン大学、オレゴン大学と街の人など、無数にあります。1つでも欠けていれば、このプログラムは成り立っていません。街中で現地の方から聞く貴重な話や挨拶の時の笑顔、一緒に遊んでくれる友達、怒ってくれる先生、1つも費用には含まれていません。たくさん受けた恩恵のほとんどが、値段がつかないものばかりでした。

 チューターの方たちも、給与が発生していても、行動は自由で管理されないので、適当にやろうと思えばできます。しかし、質問にきちんと対応してくれたり、英語がおぼつかない自分たちと、街中を一緒に周ってくれて、紹介してくれました。これはそこにいる1人ひとりが、お金ではなく、心で繋がっていたからだと思います。

 今回学んだこの「値段がつけられない価値」というのを、普段の生活でも意識し、その価値を生み出し、維持できる人間でありたいと思います。また、その目に見えない価値に、感謝できる人間でありたいです。

 今回携わっていただいた、岡先生、福岡大学職員の方々、17人の仲間、そして家族に感謝します。ありがとうございました。

THEアメリカの食事
みんなで笑いあったバレー
学校でカードゲーム
ユージーンの景色
現地の方とバスケ

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