【2025海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.6 松藤野々花さん(商学部貿易学科4年次生)
私は、2025年8月7日から25日までの19日間、海外交流ゼミナールに参加し、アメリカ合衆国オレゴン州にあるオレゴン大学を訪れました。広大なキャンパスには、美術館や博物館といった文化施設が多くあり、敷地内のあちこちに野生のリスがいました。日本とは大きく異なる環境に驚き、ワクワクしたことを今でもよく覚えています。オレゴン州の気候はとても快適で、日本の夏のような蒸し暑さがなく、その過ごしやすさに衝撃を受けました。朝は長袖が必要なくらい涼しかったです。
出発前は、自分の英語力で現地の授業についていけるのか、また、異国の生活環境に馴染めるのかといった不安を抱えていました。オレゴン大学での授業はすべて英語で行われ、初めは先生の話を聞き取るだけで精一杯でした。しかし、先生方は私たちに分かりやすく伝わるよう、わかりやすい英語に言い換えて丁寧に説明してくださり、徐々に理解することができました。また、自分の伝えたいことをどう英語で表現すればよいか悩むことが多く、英語でコミュニケーションを取ることの難しさを実感しました。その反面、英語で会話する楽しさや、「こう言えば伝わるんだ」という発見もあり、次第に苦手意識が薄れ、英語を使うことが楽しいと感じるようになりました。
授業では、少人数のグループに分かれて英語の課題本を読み、各パートに分かれてプレゼンテーションを行いました。また、授業以外の時間には2つのボランティア活動にも参加しました。1つ目はFood For Lane County Gardenでの食料支援活動です。ここでは、支援を必要とする人々に届ける食料の仕分け作業を行いました。2つ目はGrassroots Gardenでの農業体験で、実際に畑で野菜を収穫する体験しました。これらの活動を通じて、そこで収穫した野菜が最終的に支援食料として届けられるという一連の流れを知り、食の大切さと、それを支える多くの人々の努力に改めて気づかされました。その他にも、ボルダリングや美術館見学といった課外活動を楽しみ、週末にはフローレンスという街を訪れて海岸を散策したり、ショッピングをしたりと、現地の文化や自然を存分に味わいました。
オレゴン大学でのプログラム終了後は、シアトルへ移動し観光を楽しみました。スターバックス1号店に行ったり、ワシントン大学に行ったりしました。その後メジャーリーグの試合観戦をしました。会場の熱気やスケールの大きさ、そしてホームランを見られたことは忘れられない思い出です。
この19日間は、私にとって大きな挑戦でした。初めての海外、そして英語への不安がありました。それでも、一緒に参加した仲間や現地で出会った人々の支えのおかげで、多くの壁を乗り越えることができました。私は普段、自分の意見を伝えることが得意ではありません。しかし、この研修を通じて、恥ずかしがらずに質問をすることや、自分の考えをしっかりと表現することの大切さ、多様な価値観を持つ人たちとのコミュニケーションをとることの大切さを学ぶことができました。そして、それを支えるツールとして英語の重要性を改めて実感し、今後も積極的に学び続けたいと強く思いました。 19日間という短い期間でしたが、大学生活4年間の中でも非常に充実したかけがえのない貴重な経験になりました。



