【2025海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.3 奥田正悟さん(商学部第二部商学科2年次生)
私は2025年8月7日から25日までの19日間、海外交流ゼミナールの一環としてアメリカのオレゴン州とワシントン州を訪れました。福岡から東京、シアトル、そしてオレゴンへと、一日に3本の飛行機を乗り継いで移動したのは、私にとって初めての経験でした。
オレゴン州に到着して最初に感じたのは、景色の美しさです。飛行機を降りた瞬間に目にした、広く澄んだ青空と燦々と輝く太陽の光景は、今でも鮮明に記憶に残っています。
また、オレゴンの気候も印象的でした。オレゴン州は日本の北海道や東北と同じような緯度に位置していますが、夏の気候は日本とはまったく異なります。湿度が低く、雨も少ないため非常に過ごしやすく、朝夕は涼しくて半袖では少し肌寒く感じるほどです。日中の気温は25〜28度で、日差しが非常に強いのが特徴です。アメリカ旅行の必須アイテムとしてよく挙げられるサングラスの重要性を実際に体感しました。日本の日差しと比べて数倍強く、サングラスが欠かせないことに納得しました。天候や自然の景観だけでも、日本とは異なる特別な体験ができたと感じています。
私たちはオレゴン州に約16日間滞在しました。オレゴン大学では授業を受けるだけでなく、大学内の施設紹介やアクティビティ、ボランティア活動なども体験しました。自由時間にはバスを利用して、ウォルマートやラウンドワン、古着屋、カフェなどを訪れ、街の散策を楽しみました。
当然のことながら、会話はすべて英語で行われます。知らない単語や、相手の話すスピードが速くて理解できないことも多々ありました。さらに、自分の思いや感情、意見を伝えるには英語を使わなければならず、伝えたいことがうまく伝わらないもどかしさを何度も経験しました。しかしその度に、言いたいことを理解しようと努めてくれるアメリカの方々の姿勢に感動しました。言葉が通じなくても、態度やしぐさで気持ちが伝わることもあるのだと実感しました。私も、日常生活の中で相手を思いやる気持ちを大切にしていきたいと思います。
次に、私たちはシアトルに約2日間滞在しました。この2日間では、MLBの試合観戦と自由時間を楽しみました。私は野球のルールをかろうじて理解している程度でしたが、白熱する試合や花火、観客を盛り上げる様々な演出にとても興奮しました。特に、試合の合間に大型スクリーンに観客が映し出される陽気なエンターテインメントは、アメリカならではの雰囲気を感じました。
自由時間には、スターバックスコーヒーの1号店やパイクプレイスマーケットでショッピングや食事を満喫しました。シアトルはアメリカでも有名な大都市の一つで、雰囲気や建物、景色などが地方都市であるオレゴンとは異なり、都会的な街並みが広がっています。移動の際にバスを利用したところ、運賃の支払い方法が分からず、近くに座っていた男性に尋ねました。彼は快く教えてくれたうえに、「現金を見せるのは危険だから気をつけた方がいい」と、銃を撃つようなジェスチャーを交えて忠告してくれました。また、シアトルは近寄りがたい雰囲気のホームレスの方なども多く、少し緊張感のある場面に遭遇するなど、日本ではできない体験もしました。
この研修を通して、言語だけでなく、アメリカという国の文化や価値観を深く理解することができました。さらに、仲間たちとの助け合いやチームワークを通じて、人としても成長できた貴重な経験だったと感じています。今回学んだことをこれからの日々の生活に活かし、更なる成長へと繋げていきたいと思います。



