【2025海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.1 若井真成さん(商学部経営学科3年次生)
私は、2025年8月7日から8月25日にかけてアメリカ合衆国のオレゴン州ユージーンに位置するオレゴン大学への研修に参加しました。この研修では、リーダーという役割での参加になったため、重責を担って臨んだ研修でした。その中で、私が感じたことを綴ります。
私がこの研修に興味を持ったきっかけは、「英語力を伸ばしたい」、「アメリカの文化を学びたい」というとても曖昧なものでした。アメリカに対する印象も「銃が怖そう」や「自由そう」など、テレビやインターネットで見る印象しか持ち合わせていませんでした。前期の授業を通して、渡米前にアメリカの歴史や情勢について学んだことで、単に語学や文化を学びに行くのではなく、多様な価値観が共存するアメリカの社会を理解することが大切だと気づきました。また、そうした環境に身を置くことで自分自身の視野を広げ、成長につながると確信しました。
そのような中で訪れたアメリカは、全てが想像を遥かに上回るものでした。渡米した直後の空港でハプニングが起こりました。預けていたスーツケースの車輪が破損していたのです。アメリカでは預けた荷物の扱い方が雑で何が起こるかわからないということは認識していましたが、まさか自分に起こるとは思いませんでした。それと同時に本当にアメリカに来たのだと実感しました。
ユージーンに着くと、まず自然の壮大さに圧倒されました。緑が多く、その辺をリスが走っているという光景が広がっていました。気候は、日本に比べると涼しく、湿度も低いため、とても過ごしやすかったです。
オレゴン大学の授業ではスラングを学んだり、SDGsについて考え、グループでプレゼンテーションを行いました。その中でも特に、終盤で学んだスポーツマーケティングの授業が印象に残っています。この授業では、オレゴン大学のスポーツの歴史や収益の生み出し方について学びました。大学には収容人数約5万人のアメリカンフットボールのスタジアムがあり、試合のたびに地域の方々が多く訪れているということも知りました。残念ながら私たちの滞在期間中に直接試合を見ることはできませんでしたが、授業中に試合の映像を見ることができました。そこには、日本の大学スポーツでは考えられない熱気と歓声があり、アメリカの大学スポーツの圧倒的規模感に驚愕しました。また、大学構内だけでなく、街中でも多くの人がオレゴン大学の服や帽子などを身につけており、地域が一体となって大学を応援していることが、日本では見られない地域に根差した大学文化につながっていると感じました。
授業外の時間にはさまざまな課外活動に参加したり、現地の大学生とスポーツをしたり、街を散策するなど充実した時間を過ごしました。その中でも、ボランティア活動は深く心に残っています。私たちが行ったボランティアは、畑での農作業と食品の仕分け作業です。現地の方から、「ボランティアをすることは日常的なもので、特に大学生は多くの人が参加している」と伺ったことから、アメリカ人の主体的に慈善活動に参加する姿勢に感銘を受けました。また、日本にもこの素敵な文化が広まればいいなと思いました。
最後の2日間はシアトルを訪れMLBの試合観戦や、スターバックス1号店などの観光地を訪れ忘れられない経験をすることができました。
研修期間中の約3週間、実に有意義で貴重な時間を送ることができました。また、リーダーとして16人の仲間たちと協力し、あらゆる問題を乗り越えたことは、これからの人生においても価値のある経験でした。これらの機会を与えてくれた岡先生をはじめとする大学職員の方々、現地の職員の方々、チューターとして支えてくれた現地の学生の方々には本当に感謝しています。この体験記が来年以降、「海外交流ゼミナール」に参加するか迷っている方の判断材料となってくれれば幸いです。



