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【2024海外研修体験記~アメリカ・オレゴン大学】vol.4 中村百花さん(商学部商学科3年次生)

 15名の仲間とともに参加した17日間にわたるオレゴン大学での海外研修は、私にとってとても印象的な体験でした。 

 朝晩は肌寒く、日中は日差しが差すオレゴンは湿気のある日本とは異なり過ごしやすい気候でした。緑豊かな自然と広大な土地が広がっており、自然が好きな私はオレゴンの景色を見るだけで心が弾んでいました。 

 現地の授業は全て英語によるグループワークで、大半が自分の意見を伝えあう形式でした。初日は、英語で伝えることに緊張していましたが、せっかくの機会を無駄にしないよう積極的に発言することを心がけました。現地でサポートしてくれるTutor と呼ばれる現役オレゴン大学の学生たちと英語でディスカッションをしたりキャンパスを案内してもらったりと、交流する機会も多くありました。 

 また、授業以外に3つのボランティアにも参加しました。その中でも特にEugene missionでの体験が印象的でした。Eugen missionは、ドラッグやアルコール依存症などの生活困窮者の人々がコミュニティに戻るのを助けるための施設で、日本では知ることがなかっただろうアメリカの現状を目にしました。施設の中を見学してスタッフの方から、問題を抱えた人たちがどのように施設で過ごすのか詳しい内容を教えていただきました。また、スタッフの方の思いも知ることができました。「自分が好きだからしている」という考えが強く、アメリカの文化に触れる貴重な経験となり、とても学びのある時間となりました。
 朝からボランティアに行き、その後は大学に戻って授業を受けるという、今思い返せば忙しい時間を過ごしましたが、充実した時間でした。 

 授業やボランティアのないときにはダウンタウンに出かけたり大学構内でバスケットボールをしたりして各々がフリータイムを過ごしました。ダウンタウンに向かう途中のバスや街中では目が合うと笑いかけて、私が着ている服を見て「その服良いね!」や首から下げていたIDカードを見て「オレゴン大学に通っているの?」などと気さくに話しかけてくれる人が多く、会話が弾むことも多かったです。これがアメリカの日常的な文化であると知り、日本では人見知りな私とはまるで違い、見知らぬ人々に積極的に話しかける自分に驚きました。もっと英語で会話したいという思いで活動的になっていたような気がします。 

 その一方で、最終授業日のプレゼン発表に向けて準備していたときに悔しい思いをする場面もありました。先生に内容を相談する中で、私の伝えたいことが伝わらず言葉の壁にぶつかりました。相手に伝えたいのに上手く伝わらないことがもどかしく、自分の英語力の足りなさを実感させられました。その日は寮に戻ってから一晩中自分のプレゼンと向き合い、どのようにしたら伝わるか考え自信をもって最終プレゼンを行えるように練習しました。その甲斐あって、本番は無事に自信をもってプレゼンを行い、オレゴンでの授業を終えることができました。オレゴン大学での授業中に学んだことをその中で活かすことができたと思います。 

 この海外研修中、私はリーダーを任せていただき、仲間や周りの状況を常に気にかける立場として多くのことを学びました。最初はリーダーとして仲間の状況を把握してサポートする役目を任されたことに不安を感じていました。しかし、見知らぬ土地で毎日自分の行動を振り返り、時に葛藤しながらも今までで1番周りのことを考え、個性的でなおかつ周りを大切に思う仲間に支えられて成長することができました。リーダーとしてオレゴン研修に参加し、この16名のメンバーで支え合って過ごせて良かったと心から思います。 

 また、積極的に英語で話しかける姿勢や、多様な人々との交流が重要だと感じました。英語が伝わらないかもしれない、話せないと閉じこもっていては何事も成長しないため、伝えようとする思いを持つこと、行動してみることが成長につながると感じました。しかし、自分の英語のレベルが足りないと思わされることも多かったため、さらに英語を学ぼうという思いが強まりました。
 17日間という短い期間でしたが何事にも変えられない、人生一濃く、成長に繋がる時間を過ごすことができたと胸を張って言えます。 

修了式を終えて集合写真
サポートしてくれたTutorの学生と
Eugene missionでのボランティア
オレゴン大学構内の景色
修了式の様子

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