教授の経歴と研究視点について教えてください。
私は、大学卒業後、税理士試験に合格し、会計事務所に勤務していました。その後、大学院の修士課程、博士課程に進み博士号を慶応義塾大学から取得致しました。この論文は、租税特別措置の意義、問題点、その効果と限界等について、統計的に分析したものです。
この研究に関しては、二つの賞を受賞しました。その後会計士二次試験に合格し、会計士協会の実務補習所における研究のなかで提出した論文でも賞を受賞しました。また書籍も単著で7冊出版しております。
このような私の経歴から、実務的視点、実証的視点、理論的視点を取り入れながら総合的に修士論文、博士論文の指導をしております。私は院生に「どうせ論文を書くなら、学会等で賞がとれる論文を書きなさい。」と指導しています。また私は留学を薦めています。私はオックスフォード大学に客員研究員で留学した折、セミナーで90分ほど発表をしました。緊張しましたが良い経験となりました。院生も機会があれば海外で発表して欲しいと思います。
大学院生の卒業後の進路を教えてください。
大学院生の進路は、税理士、国税専門官、会計士の勉強をする人と多方面です。最近は、大学院卒業後に銀行に勤務する学生も増えています。金融機関では、法人税、相続税と税務の知識がある人は、重宝がられるようです。また学者希望の学生もおります。
どんな進路に進んだとしても、大学院での研究は役立つと思います。税法の規定の趣旨、沿革、判例、学者の見解等を研究していくことは、将来みなさんが税務処理をする上で重要な判断基準となるからです。
将来の研究室の展望がありましたら教えてください。
大学院生および卒業生の要望ですが、共同して税法の研究をし、本を福岡大学大学院商学研究科山内税法研究グループとして出版したいそうです。私も賛成で、実務的な書籍、学術的書籍を問わず、近い将来実行していこうと思います。
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