クリエイティブ・マネジメント・プログラムとは
福岡大学商学部の所在する福岡市は、ゲーム関連企業の誘致や育成に力を入れていますが、ゲーム業界ではマネジメント側の人材の育成に課題を抱えています。この課題を解決するべく、同学部は2018年から、企画、マーケティングから組織作りまでのマネジメントを担う人材を育成するカリキュラム「クリエイティブ・マネジメント・プログラム」を設置しています。
経営学の観点からゲーム産業などクリエイティブ産業のビジネスモデルを理解し、知的コンテンツの制作プロセスのマネジメント方法やマーケティング、業界の技術的・表現的動向を把握する方法論およびクリエイティブの源泉となる幅広い知識を身につけます。
クリエイティブ産業の盛んな福岡という土地にねざし、研究と教育に取り組んでいきます。研究機関として、ゲーム業界のマネジメントを研究しながら、研究成果を教育や企業へフィードバックしていきます。
プログラム教育の2つの特長
ゲームなどのクリエイティブ産業のディレクターやプロデューサー、さらには経営者の育成を目的としています。このプログラム教育には2つの特長があります。
一つ目は、知識の獲得です。自らデータを探り分析することで、ゲーム産業のビジネスモデルを理解したり、ゲーム制作プロセスのマネジメント方法を探ったり、ゲーム業界の技術的・表現的動向が経営にどのように影響するか等を学んでいきます。
二つ目は、クリエイティブ産業の世代を超えた交流の場となることです。産学連携の講義、講演会、ワークショップなどを通して学生同士の交流はもとより、現在活躍している現役のクリエイターとも交流をしていきます。また、学生が現役クリエイターから学ぶだけではなく、共同研究や意見交換会などで、現役のクリエイターにとっても有益となる場を提供していきます。
クリエイティブ産業に関する知識を蓄積
- 組織論 / 管理論
- ゲーム制作におけるマネジメント研究
- マクロ的な分析 / データ蓄積
- 産業及びビジネスモデルの研究
- action research
- 産学連携による課題解決型研究
調査研究力の習得
公開講座等を通じた、クリエイティブ産業の世代を超えた交流の場を提供
- 実務家の講演会
- 実務家と学生との交流
- 学生同士の交流
- デザイン系、工学系、マネジメント系
- 業界内交流
- 共同研究や講演会での交流
MaCOPで学ぶには
一年次後期に開講される「クリエイティブ社会論」を受講し、選抜試験を受け、合格することでMaCOP生となることができます。MaCOP生は二年次前期より、専門的な講義や実践的なゼミナールを受講することができます。
2020年度の選抜について
- 定員
- 20名を予定
- 出願資格
- 商学科・経営学科・貿易学科の学生で、クリエイティブ社会論を受講し単位習得をしていること
- 選抜方法
- 小論文と面接
MaCOPの実習環境
実習室や教室の様子
授業時間外にも使える実習室があり、MaCOP生は自由に使えます。UnityやAdobeCCなどゲームの制作に必要なソフトがインストールされたPCでデジタルゲーム制作を行うことができます。市販のゲームを分析するためにNintendo SwitchやPS4なども揃えてあります。
プログラム教育の様子
実務家の方に講演に来ていただくことも多く、少人数でぜいたくな学びを得られます。発表の場も多く、オープンキャンパスで高校生向けに成果発表をしたり、制作したゲームをプロのゲームクリエイターにプレイしてもらったりします。2019年度には、贅沢にもドラゴンボールやナルトのゲーム制作で有名なサイバーコネクトツーの社長である松山さんにテストプレイをしてもらえました。