© FUKUOKA UNIVERSITY 学部ニュース

HOME > 学部ニュース > 教育 > [経営学科]学生ライターによる授業レポート_経営入門(その1_ミナミホールディングス株式会社 江上 喜朗さま)

[経営学科]学生ライターによる授業レポート_経営入門(その1_ミナミホールディングス株式会社 江上 喜朗さま)

6月4日(金)の経営入門(担当:森田泰暢)ではゲストスピーカーを招いた講演会が行われました。今回はその様子についてお届けしていきます。

(注)経営入門は経営学科の必修科目です。経営学科には経営学の入門科目として「経営入門」「経営学総論」「簿記原理」が必修科目として設置されています。また、経営学の基礎科目として「経営戦略論」「経営心理学」「経営組織論」」「会社簿記」「原価計算論」「会計学総論」「財務会計論」が選択必修科目として設置されています。

経営入門は1年生向けに「経営とはなにか」という問いへの理解を深め、経営に関する基礎を築くことを目的とした講義です。

難しそうに聞こえる経営という学問ですが、アルバイトやサークル活動といった大学生活と関連が深く、とても身近な現象です。受講者は自身の生活と結びつけながら経営に関する知識や理論を学び、日常に役立つ新たな視点を身につけていくことでしょう。

また、実際に企業に勤務する方からの講演を受けられることも、この講義の醍醐味と言えます。

今回はミナミホールディングス株式会社 代表取締役社長である江上喜朗さまに講演をしていただきました。江上さまは南福岡自動車学校を経営されているほか、マスコットキャラクターである「かめライダー」としても活躍されています。本講義の際にもかめライダーとして登壇していただきました。

講演では「感性あふれる”ひと”を創る」ことを目標に経営改革を進めた結果、南福岡自動車学校にどのような変化があったのか、時系列を追いながらお話していただきました。

そのなかでも特に私が興味関心を抱いたのは新入社員の長所を発揮させることを重視しているという点です。江上さまは新入社員それぞれが持つ「早くできる」「うまくできる」「没頭できる」ことが仕事になるようにしました。一例として、動画編集がうまくできる人のためだけに、社内に動画編集部をつくったことが挙げられていました。そうした部署に人をあてはめるのではなく、人のために部署をつくるというやり方により、100円カフェやわくわくイベントなど、他では見られない独創的な企画・サービスが展開されています。会社というのは事業に必要な部署に人材を当てはめていくものだという固定概念があったので、強い衝撃を受けました。私は創作活動に「没頭できる」という長所があるので、創作活動部に配属していただきたいと思いました。これらの取り組みは「スーツとともに着ている常識や固定概念を脱ぎ捨て、非常識なものを着る」かめライダー、もとい江上さまの信念が表れているように感じました。

上記に加えて「周りが全員間違っていて自分が正しい」という言葉が胸に残りました。江上さまが経営について語るなかで飛び出したフレーズなのですが、額面通りに受け取ると傲慢に感じてしまうかと思います。私も耳にしたさいにはそのような感情を抱きました。しかし、この言葉の真意は「自分が考えたアイデアや施策をそう思えるようになるまで、徹底的に調べて、考え抜く必要がある」ということでした。自分がアイデアや施策について世界で一番知っているのならば、それを知らない人々の意見は間違っているでしょう。私は将来的にはフリーランスとして働きたいという夢があります。その夢を叶えるためにも徹底的に調べて、考えていきたいです。

(参考)福岡人図鑑 第86回 江上 喜朗さん(2020年 4/16放送)

取材・執筆 Student Assistant 塩塚歳(商学部第二部2年)

関連ニュース